9日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日続伸。終値は前日比0.40%高の22867.74ポイントだった。中国企業指数は0.10%高の8308.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で1616億2000万HKドル。
ハンセン指数は前場に前日終値を挟んで一進一退の展開。後場はおおむね堅調に推移した。米国が中国からの輸入品に課している145%の関税を引き下げる見通しを米メディアが伝え、米中貿易交渉の進展に期待する買いが優勢だった。ただ、足元で上昇が続いた内需関連銘柄などが売られ、ハンセン指数は50日移動平均線(大引け時点で22804.4ポイント)を超える水準では伸び悩んだ。セクター別では、エネルギーと一般消費財が上げた半面、必需消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港不動産株の恒基兆業地産(
00012)と新鴻基地産(
00016)、九龍倉置業地産(
01997)、Link REIT(
00823)がそろって反発した。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)は大幅に続伸。宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)、海運大手の東方海外(
00316)も高い。一方、前日大引け後に2025年1−3月期決算を発表した半導体受託製造のSMIC(
00981)が5%近く下げた。豚肉大手の万洲国際(
00288)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)も大幅安だった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.93%安の5180.25ポイントと反落した。SMICと同業の華虹半導体(
01347)の下げがきつい。一方、パソコン大手のレノボグループ(
00992)、家電大手の美的集団(
00300)が買われた。