8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.28%高の3352.00ポイントだった。深セン成分指数は0.93%高の10197.66ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2934億200万元だった。
上海総合指数は反落してスタートしたものの、ほどなくして切り返すと、その後はプラス圏でもみ合った。米中の閣僚級の貿易交渉が週内に開始すると伝わり、進展を期待する買いが相場を支えた。もっとも、米中協議を巡って不透明感が根強いほか、国内では週末にかけて貿易統計や物価統計が発表されるとあって、様子見気分が上値を抑えた。
セクター別では、航空機製造・宇宙関連、輸送用設備、通信設備、太陽光発電設備などが高い。半面、貴金属、化学肥料、宝飾品、海運・港湾運営などが下げた。
A株市場では、海能達通信(
002583)がストップ高を付けたほか、立訊精密工業(
002475)、歌爾(
002241)、富士康工業互聯網(
601138)も大幅高となるなど、テック株の一角が買われた。興業銀行(
601166)、上海浦東発展銀行(
600000)、招商銀行(
600036)、中国太平洋保険(
601601)など金融株が続伸した。アニメーション制作会社の奥飛娯楽(
002292)、教育関連の中公教育科技(
002607)なども高い。半面、バスメーカーの鄭州宇通客車(
600066)、産金大手の紫金鉱業集団(
601899)、建機の三一重工(
600031)、徐工集団工程機械(
000425)、映画館運営の万達電影(
002739)などが売られた。
上海B株指数は0.01ポイント高の260.10ポイント、深センB株指数は0.25%高の1187.20ポイント。