中国の民営自動車メーカー、吉利汽車(
00175)は7日大引け後、傘下の電気自動車(EV)メーカー、ZEEKRインテリジェント・テクノロジーの上場を廃止する方針を明らかにした。ZEEKRの普通株とニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する米預託株式(ADS)を吉利汽車以外の株主から買い取る提案をZEEKRに同日示した。同提案は今後の交渉を通じて最終的な合意を目指すもので、現時点では法的拘束力がない。
同提案のなかで、吉利汽車はZEEKR普通株を1株当たり2.566米ドル、1ADS当たり25.66米ドルと評価した。普通株の保有者は1株当たり代価として、現金2.566米ドルまたは新規に発行する吉利汽車株を1.23株受け取ることができる。ADS保有者の選択肢は、現金25.66米ドルまたは新規に発行する吉利汽車株12.3株となる。買収価格は6日のADS終値を13.6%上回る。
7日時点で吉利汽車のZEEKRに対する出資比率は65.7%。今回提案した買収計画が実施されれば、ZEEKRは吉利汽車の全額出資子会社となる。