2025-05-08 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(7日):ダウ284米ドル高と3日ぶり反発、SOX指数が1.74%高
7日のNY株式相場は上昇。取引時間午後の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えてもみ合ったが、FOMCやパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見がおおむね予想通りの結果だったことや、トランプ政権が人工知能(AI)半導体の輸出規制を撤廃することを検討しているとのブルームバーグ報道が好感され取引終盤に上昇した。
ダウ平均は一時、437米ドル高まで上昇し、284.97米ドル高(+0.70%)で終了。S&P500は0.50%安まで下落する場面もあったが、0.43%高で終了し、ナスダック総合も1.06%安まで下落後、0.27%高で終了。主要3指数がそろって3日ぶりに反発した。
S&P500の11セクターは一般消費財(+1.02%)を筆頭にIT、ヘルスケア、金融など8セクターが上昇し、コミュニケーション(-1.84%)、素材など3セクターが下落。下落率トップのコミュニケーションでは決算やストリーミングが好調だったウォルト・ディズニーが10.76%高と急伸したが、アップルが検索エンジンでのグーグルとの提携を解消する可能性が意識されたアルファベットが7.26%安となった。
米中が今週、スイスで貿易協議を正式に開始することで、貿易問題の進展期待が高まる中、トランプ政権がバイデン政権時代のAI半導体輸出規制を撤廃することを検討しているとブルームバーグが報じたことで半導体株が軒並み上昇した。エヌビディアが3.10%高、クアルコムが3.15%高、ブロードコムが2.36%高となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.74%上昇した。
注目されたFOMCでは予想通りに政策金利が据え置かれ、声明文では失業率の上昇とインフレ率の上昇の2つのリスクが高まっているとされ、パウエルFRB議長も関税の影響によるスタグフレーションの可能性に言及した。