7日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。終値は前日比0.13%高の22691.88ポイントだった。中国企業指数は0.23%安の8242.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で2400億5000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の23000ポイントを上抜け、ほぼ全面高で始まったものの、中盤以降は50日移動平均線(大引け時点で22798.62ポイント)でもみ合い、結局はこの日の安値で終えた。中国の何立峰副総理が週内にベッセント米財務長官とスイスで会談すると伝わり、米中関税交渉の進展に期待する買いが幅広いセクターで先行。中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁が午前の記者会見で、政策金利や預金準備率を引き下げる方針を発表し、本土系不動産株が買いを集めて指数を押し上げた。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)を6−7日に控え、積極的な売買を手控えるムードが次第に広がったもよう。セクター別では金融とエネルギーが上げた半面、医療・ヘルスケア、情報技術が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、金融株のAIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)、中国人寿保険(
02628)、中国銀行(
03988)が買われ、相場を支えた。不動産投資信託のLink REIT(
00823)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)は大幅に続伸。自動車販売の中升集団(
00881)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)も高い。一方、医薬品関連の薬明生物技術(
02269)、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、中国生物製薬(
01177)、翰森製薬(
03692)がそろって下落。スマートフォン大手の小米集団(
01810)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)は続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.75%安の5200.04ポイントと続落した。企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)とSMIC(
00981)が売られた。半面、音楽配信のテンセント・ミュージック(
01698)、新興電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)が買われた。