中国外交部は7日、中国共産党中央政治局委員の何立峰副首相が9日から12日までスイスを訪問すると発表した。訪問期間中、何副首相は米国との経済・貿易協議の責任者として、ベッセント米財務長官と会談する予定。12−16日にはフランスを訪問する。 　

　中国商務部は7日、何副首相とベッセント米財務長官の会談について、「最近、米国高官は関税措置の見直しに関して繰り返し発言し、さまざまな経路を通じて中国側に接触し、関税などの問題について協議を行いたいとの意向を示してきた。中国側は国際社会の期待、中国自身の利益、米国の産業界と消費者からの訴えなどを総合的に考慮し、米国側との接触に応じることを決定した」との報道官談話を発表した。

　商務部報道官は論語から引用して「其の言を聴きて其の行を観る」と述べ、米国が交渉を口実にしながら威圧や恫喝を続けるようであれば、いかなる合意も成立しないと強調した。