2025-05-07 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(6日):ダウ389米ドル安、貿易交渉の不透明感で主要3指数が2日続落
6日のNY株式相場は続落。貿易交渉の不透明感が引き続き相場の重しとなった。トランプ米大統領はカナダのカーニー首相と会談したが、「必ずしも合意に至る必要はない」として、「貿易協定締結は目前」とした前言を撤回した。
ダウ平均は軟調にスタートすると、一時459米ドル安まで下落幅を広げ、389.83米ドル安(-0.95%)で終了。S&P500とナスダック総合も終日マイナス圏でもみ合い、それぞれ0.77%安、0.87%安で終了。主要3指数がそろって2日続落した。
S&P500の11セクターは公益(+1.23%)、エネルギー(+0.10%)を除く9セクターが下落。ヘルスケアが2.76%安となったほか、資本財、一般消費財、不動産、素材、ITが0.6%超下落した。
ダウ平均採用銘柄ではヘルスケアのメルクが4.59%安、アムジェンが3.43%安、ユナイテッドヘルスが2.54%安となり、3銘柄でダウ平均を約146米ドル押し下げた。センチメントは引き続き悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の23.64ポイントから24.76ポイントに上昇した。
米経済指標では3月貿易収支が1405億米ドルの赤字となり、2月の1227億米ドル、予想の1370億米ドルを上回る赤字となった。翌日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の据え置きがほぼ確実視されているが、貿易戦争による景気不透明感が強まる中、会合後の米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の記者会見での経済見通しなどに要注目となる。