休場明け6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.13%高の3316.11ポイントだった。深セン成分指数は1.84%高の10082.34ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆3361億7100万元だった。
上海総合指数はじりじりと上げ幅を広げる展開。前場に心理的節目の3300ポイントを上抜け、この日の高値圏で取引を終えた。連休中に中国当局とトランプ米政権から関税交渉入りに前向きな発言があったことで幅広いセクターで買いが優勢となった。中国商務部は2日、米国が打診した通商協議の可能性を評価中だと明らかにした。一方、ベッセント米財務長官は、5日放送された米CNBCのインタビューで、関税を巡る中国との交渉が「数週間以内に大きな進展があり得ると考えている」と述べた。人民元の対米ドル相場の上昇も投資家心理を支えたもよう。セクター別では貴金属が全面高のほか、電源設備、コンピューター、コンシューマーエレクトロニクス、通信機器が高い。一方、銀行が逆行安。
A株市場では、環境マネジメント企業の東江環保(
002672)がストップ高を付けた。油圧シリンダー大手の江蘇恒立液圧(
601100)、光学部品の欧菲光集団(
002456)、製薬の長春高新技術産業(
000661)、自動車部品の安徽中鼎密封件(
000887)は大幅に続伸。空運の中国東方航空(
600115)と中国国際航空(
601111)、建設機械の三一重工(
600031)と中聯重科(
000157)も買われた。
上海B株指数は1.51%高の257.85ポイントと3営業日続伸。深センB株指数は0.86%高の1180.04ポイントと続伸した。