UBSは最新リポートで、中国最大級の石油グループ、ペトロチャイナ(
00857)の目標株価をこれまでの9.5HKドルから9HKドルに引き下げた。2025−27年利益予想をそれぞれ7%、5%、5%下方修正したことを織り込んだ。投資判断は「買い」を維持した。『AAストックス』が6日伝えた。
UBSは、ペトロチャイナの25年1−3月期の純利益が前年同期比2%増、前四半期比46%増となり、市場予想を上回ったと指摘。一方、2025−27年のブレント原油相場の見通しをそれぞれ1バレル当たり66米ドル、65米ドル、70米ドルに引き下げた。ペトロチャイナの川上部門の収益に下押し圧力が掛かるとみているが、コスト抑制の継続や天然ガス生産の拡大によって、原油安の影響を相殺できるとの見方を示した。
天然ガス部門では堅調な成長の持続を見込むほか、国際原油価格の低下は液化天然ガス(LNG)の輸入損失縮小に寄与するとした。石油製品部門については、国内需要の減退を踏まえ、会社側が非石油製品やLNG事業の拡大に取り組む方針を示していると指摘した。
ペトロチャイナの株価は日本時間午後4時35分現在、前営業日比0.34%安の5.92HKドルで推移している。