2025-05-01 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(30日):ダウ141ドル高と7日続伸、GDP減速で一時大幅安
30日のNY株式相場は高安まちまち。1-3月期国内総生産(GDP)速報値が予想に反してマイナス成長となったことで景気後退懸念が強まり大幅安でスタートしたが、トランプ関税導入を前に輸入が急増したことがGDP減速の主因と捉えられたことで過度な警戒感が緩和し、買戻しが優勢となった。ダウ平均は朝方に781ドル安まで2%近く急落したが、取引終盤に249ドル高まで上昇し、141.74ドル高(+0.35%)で終了。S&P500も一時2.29%安まで下落したが、0.15%高とプラス圏で終了。ともに7営業日続伸となった。ハイテク株主体のナスダック総合も2.87%安まで下落後、終盤に一時プラス圏を回復したが、0.09%安とわずかに反落して終了した。S&P500の11セクターはヘルスケア、資本財、生活必需品、不動産など7セクターが上昇し、エネルギー、一般消費財、公益など4セクターが下落した。センチメントはやや悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の24.17ポイントから24.70ポイントに上昇した。
4月月間ではダウ平均が1332.40ドル安(-3.17%)、S&P500が0.76%安とともに3カ月続落となった一方、ナスダック総合は0.85%高と3カ月ぶりに反落した。S&P500はトラン大統領が「相互関税」を発表した4月2日以降売りが強まり一時11%超下落し、2月に付けた史上最高値から20%近く下落したが、関税への過度な警戒感が後退し、下旬に下落幅を大幅に縮小した。
引け後に決算を発表したマイクロソフトは時間外で8%超上昇。1-3月期決算は売上高、利益ともに市場予想を上回った。メタ・プラットフォームズも時間外で4%超上昇。第1四半期決算が予想を上回ったほか、AI向けデータセンター投資拡大のために通期の設備投資計画を引き上げた。メタの発表を受けてエヌビディアも時間外で4%超上昇した。