30日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.51%高の22119.41ポイントだった。中国企業指数は0.10%高の8076.26ポイント。メインボードの売買代金は概算で2015億5000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。序盤は下げに転じたものの前引けにかけて切り返し、次第に上げ幅を広げた。トランプ米政権と貿易相手国との関税交渉が進展するとの期待から前日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぎ、地合いが改善。中国が米国からの輸入品にかける125%の報復関税を巡り、対象から除外する品目のリストを作成して企業に通知していると伝わり、投資家心理を支えたもよう。セクター別では情報技術とコングロマリット、医療・ヘルスケアが上げた一方、素材が軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株のAIAグループ(
01299)と大型ネット株のアリババ集団(
09988)が買われ、相場の上昇を主導した。宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)が8.46%高。スマートフォン大手の小米集団(
01810)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)も高い。前日大引け後に2025年1−3月期の業績を発表した銘柄では中銀香港(
02388)が大幅に反発した半面、中国本土系銀行株の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、招商銀行(
03968)がそろって下落した。英金融大手のHSBC(
00005)、生活アプリ運営の美団(
03690)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.35%高の5087.42ポイントと4営業日続伸。ゲーム・オフィスソフトのキングソフト(
03888)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が大きく買われた。一方、新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)が大幅に反落した。