30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続落。終値は前日比0.23%安の3279.03ポイントだった。深セン成分指数は0.51%高の9899.82ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1693億4300万元だった。
上海総合指数は総じてマイナス圏でもみ合った。序盤はプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。トランプ米政権と中国の関税交渉が不透明ななか、翌日からメーデーの大型連休が始まるとあって、持ち高調整の売りが重荷となった。なお、午前中に国家統計局が発表した4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.0となり、市場コンセンサス予想(49.8)を下回った一方、財新発表は50.4%と予想(49.8)から上振れた。
セクター別では、保険、銀行、電力、海運・港湾運営などが安い。半面、電機が全面高となったほか、自動車部品、消費者向け電子製品、ソフトウエア開発などが買われた。
A株市場では、中国工商銀行(
601398)、中国建設銀行(
601939)、中国農業銀行(
601288)、招商銀行(
600036)など銀行株の下げが目立った。石炭輸送会社の大秦鉄路(
601006)、オンラインゲームの三七互娯網絡科技集団(
002555)、豚肉大手の河南双匯投資発展(
000895)、ビールメーカーの北京燕京ビール(
000729)なども売られた。企業向けクラウド大手の用友網絡科技(
600588)、アニメーション制作会社の奥飛娯楽(
002292)、自動車関連の華域汽車系統(
600741)、安徽中鼎密封件(
000887)、上海汽車集団(
600104)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.7%高の254.01ポイント、深センB株指数は0.31%高の1170.03ポイント。