2025-04-30 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:続伸、方向感欠く 保険株に買い
30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.22%高の22056.10ポイントだった。中国企業指数は0.37%安の8037.74ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1127億4000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、一進一退の方向感を欠く展開。トランプ米政権と貿易相手国との関税交渉が進展するとの期待から前日の米株式相場が上昇した流れを引き継いだ。注目された2025年4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)はまちまちの内容。中国国家統計局が寄り付き後に発表した結果は49.0と3カ月ぶりに景況感の分かれ目となる50を割り込み、市場予想の49.8から下振れした。一方、中国メディアの財新による発表値は50.4で、前月比0.8ポイント低下したものの市場予想の49.8を上回った。
個別では、保険株のAIAグループ(
01299)と中国人寿保険(
02628)が買われ、相場の上昇を主導。宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)が7.42%高と大幅に続伸した。スマートフォン大手の小米集団(
01810)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)も高い。半面、前日大引け後に2025年1−3月期決算を発表した中国本土系銀行銘柄の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)、招商銀行(
03968)がそろって下落し、相場の重荷だった。