中銀香港(
02388)が29日大引け後に発表した2025年1−3月期の減損損失計上前の業務純益は159億6800万HKドルとなり、前年同期比で15.6%増加した。減損損失計上前の純経常収益は12.9%増の200億8700万HKドルだった。同四半期の配当は1株当たり0.29HKドル。権利落ち日は5月14日、支払日は同月29日の予定。
外貨スワップ契約の資金収入とコストを含めた資金利益は3.4%増の147億7800万HKドル。市場金利の低下により純金利マージンは1.55%となり、前年同期から0.06ポイント縮小した。前年同期と比べ市場金利が低下した結果、資産利回りが低下したことが響いた。
株式市場の投資家心理の改善を背景に投資と資産運用サービスの需要が拡大し、役務取引等利益は34.7%増の34億2400万HKドルに達した。証券仲介や保険、ファンド関連の収益が伸び、外国為替取引とその派生商品の取引収益も前年を上回った。
一方、営業費用はIT投資や通信費、人件費の増加により3.4%増の41億1900万HKドルとなったが、売上高原価比率は20.51%で業界水準よりも良好な水準を維持した。
不良債権比率は1.01%と市場平均を下回った。預金残高は前年末比3.6%増の2兆8225億5000万HKドル、貸出残高も1.3%増の1兆6983億7000万HKドルに増加した。