2025-04-30 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(29日):ダウ300米ドル高と6日続伸、貿易交渉進展期待高まる
29日のNY株式相場は上昇。翌日からのアップル、マイクロソフトなどのメガキャップの決算や、週末の4月雇用統計などの重要指標の発表を控えてもみ合ったが、ラトニック米商務長官が合意に達した貿易交渉があり、承認待ちだとインタビューに答えたことなどで貿易交渉進展期待が相場の支援となった。
ダウ平均は一時402米ドル高まで上昇し、300.03米ドル高(+0.75%)で終了。S&P500も0.78%高まで上昇後、0.58%高で終了し、ともに6営業日続伸した。前日に6営業日ぶりに小幅反落したナスダック総合も0.63%安まで下落後、0.77%高まで上昇し、0.55%高で終了した。
S&P500の11セクターは金融(+0.97%)を筆頭に、素材、生活必需品、不動産、公益、資本財など10セクターが上昇し、エネルギー(-0.37%)が唯一下落した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の25.15ポイントから24.17ポイントに低下した。
貿易交渉の進展期待が追い風となった。ベッセント米財務長官が記者会見で、インドとの貿易交渉で成立が近いとしたほか、日本とも協議を進めているとした。ラトニック米商務長官は国名は明かさなかったものの、一つの合意が成立し、承認待ちだとした。また、政権は米国で生産する完成車を対象に自動車部品の輸入関税を免除すると発表したことも、安心感につながった。
決算発表銘柄では売上高と調整後一株当たり利益が市場予想を上回ったハネウェルが5.40%高となり、シャーウィン-ウィリアムズも利益が予想を上回り、通期見通しを据え置いたことが好感され4.80%高となった。