2025-04-29 |
香港/企業動向/金融 |
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HSBC、交通銀行の持ち分希薄化 最大16億米ドルの損失計上へ
HSBC(
00005)は29日前引け後、交通銀行(
03328/
601328)の出資持ち分希薄化に伴い、約12億−16億米ドルの損失(税引き前ベース)を計上する見通しを発表した。この損失はHSBCの自己資本比率や配当支払い能力に重大な影響を及ぼさず、特別項目として配当性向の計算からは除外すると明らかにした。
交通銀行は、中国財政部などにA株を割り当てて最大1200億元を調達する計画を3月30日に発表。計画は4月16日の臨時株主総会で承認され、現在は関連当局による最終承認を待っている。新株の発行が完了すると、HSBCの交通銀行に対する持ち株比率は19.03%から約16%に低下する見込み。この希薄化は会計処理上、長期保有目的で保有していた株式の売却とみなされ、発生する損失または利益を損益計算書に計上することになる。