2025-04-29 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:反発、一時22000ポイント超えも上値重い
29日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.12%高の21998.86ポイントだった。中国企業指数は0.12%高の8090.21ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で972億9000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に小安くなる場面があったものの切り返し、一時は上昇率が1%を超えた。ベッセント米財務長官が28日の米CNBCのインタビューで「インドが最初の取引になるかもしれない」と語ったことで、トランプ米政権と貿易相手国の関税交渉が進むとの期待が高まったもよう。もっとも、中国外交部の報道官は28日、米国と「関税問題について協議や交渉を行っていない」と述べており、米中貿易協議を巡っては不透明感が強い。ハンセン指数は始値で上抜けていた心理的節目の22000ポイントを割り込んで前場の取引を終えた。四半期の業績などを受けた売買も目立った。
個別では、ネット出前サービスで競合する美団(
03690)とJDドットコム(
09618)がともに続伸し、相場の上昇を主導。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)と理想汽車(
02015)が大幅高となった。前日大引け後に2025年1−3月期を発表した無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が大きく買われた半面、シノペック(
00386)が下落。スポーツ用品大手の李寧(
02331)、不動産開発の龍湖集団(
00960)も売られた。