週明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反落。終値は前営業日比0.04%安の21971.96ポイントだった。中国企業指数は0.004%安の8080.19ポイント。メインボードの売買代金は概算で1690億3000万HKドル。
ハンセン指数は前週末終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開。前週末にNY株式相場が続伸した流れを引き継いで買いが入った半面、関税を巡る中国と米国の対立の先行き不透明感が重荷となった。心理的節目の22000ポイントを超えると伸び悩んだ。中国の国家発展改革委員会や中国人民銀行(中央銀行)などが午前の記者会見で雇用の安定や、質の高い経済発展に向けた措置を発表したものの、相場への影響は限定的。一方、四半期決算を受けた売買が目立った。セクター別では不動産・建設と医療・ヘルスケアが下げた半面、通信、公共事業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、前週末に2025年1−3月期決算を発表したBYDエレクトロニック(
00285)、BYD(
01211)、中国神華能源(
01088)が大幅安だった。製薬の中国生物製薬(
01177)と翰森製薬(
03692)、不動産開発の華潤置地(
01109)と中国海外発展(
00688)も売られた。半面、銀行株の中銀香港(
02388)、招商銀行(
03968)、中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)が買われて一定の下支えとなった。この日朝方に25年1−3月期決算を発表した国薬控股(
01099)が5%近く上昇。中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)は反発した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.12%高の4988.94ポイントと続伸。JDドットコムと生成人工知能(AI)アプリのセンスタイム(
00020)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が2%超高となった。一方、BYDエレクトロニック(
00285)や自動運転技術の地平線機器人(
09660)、光学部品の舜宇光学科技(
02382)が下落した。