25日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.32%高の21980.74ポイントだった。中国企業指数は0.29%高の8080.54ポイント。メインボードの売買代金は概算で2080億3000万HKドル。
指数は序盤に上げ幅を拡大。トランプ米政権が関税を巡って中国への強硬姿勢を緩和し始めたとの見方から、前日の米株式相場が大幅に続伸した流れを引き継いで買いが先行した。ただ、後場に入ると下げ幅を縮小し、始値で上回っていた心理的節目の22000ポイントを割り込んで終えた。中国共産党中央政治局がこの日会議を開いたものの、国営新華社が伝えた会議内容は目新しい材料に乏しく、相場への影響は限られた。セクター別ではコングロマリットと一般消費財が上げた半面、医療・ヘルスケアと必需消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)が買われ、相場の上昇を主導。この日「文心」大規模言語モデル(LLM)の最新版を発表した百度(
09888)が大幅高となった。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)、海運の東方海外(
00316)は大幅に反発した。半面、前日大引け後に2025年1−3月期の小売売上高を発表した周大福珠宝(
01929)が4%超下げた。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、不動産管理の華潤万象生活(
01209)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.14%高の4982.96ポイントと反発。新興電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)、自動運転技術の地平線機器人(
09660)の上昇が目立った。一方、SMICと同業の華虹半導体(
01347)、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)が安い。