2024-08-06 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(5日):ダウ1033米ドル安、リスク回避が強まりS&P500も2022年9月以来の大幅安
5日のNY株式相場は大幅続落。先週金曜の米7月雇用統計で強まった景気後退(リセッション)懸念が世界中に波及し、日経平均が1987年のブラックマンデー以来の急落となったことでリスク回避の動きが一段と強まった。日銀の利上げを受けて低金利の円を借りて世界のリスク資産に投資する円キャリートレードが縮小するとの見方もセンチメントの悪化につながったもよう。
ダウ平均は一時1237米ドル安まで下落し、1033.99米ドル安(-2.60%)の3万8703.27米ドルで終了。S&P500も一時4.25%安まで下落後、3.00%安で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は6.36%安まで下落後、3.43%安で終了。主要3指数はそろって3日続落し、ダウ平均とS&P500は2022年9月以来の下落率を記録した。
業種別ではS&P500の全11セクターが下落。IT、コミュニケーション、一般消費財が3%超下落し、不動産、金融、公益など6セクターも2%超下落した。メガキャップはエヌビディアが6%超下落し、アップル、テスラ、アマゾン、アルファベットも4%超下落。投資家の不安心理を示すVIX指数は一時、65.73ポイントとコロナパンデミック時以来の水準まで上昇し、38.57ポイントで終了。終値で2020年10月以来の高水準となった。
先週の7月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業PMIや7月雇用統計が予想以上に悪化したことで米国のリセッション懸念が強まったが、朝方に発表された7月ISM非製造業PMIは51.4と前月分の48.8から改善し、予想の51.0も上回った。米10年債利回りは前日の3.796%から一時3.667%まで低下したが、強いISM非製造業PMIを受けて3.832%まで上昇し、3.779%で終了した。