2024-08-02 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(1日):ダウ494米ドル安、経済指標悪化でリセッション懸念強まる
1日のNY株式相場は大幅反落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ見通しが一段と強まったことや、予想を上回る決算や強い見通しを発表したメタ・プラットフォームズが大幅高となり、上昇してスタートしたが、7月ISM製造業PMIなどの経済指標が予想以上に悪化したことで景気後退(リセッション)懸念が強まった。
ダウ平均は朝方に253米ドル高まで上昇後、744米ドル安まで下落し、494.82米ドル安(-1.21%)と3日ぶりに反落して終了。S&P500は0.79%高まで上昇後、2.03%安まで下落し、1.37%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合も1.09%高まで上昇後、3.11%安まで下落し、2.30%安で終了した。景気敏感株の比率が高い小型株指数のラッセル2000は3.03%安と主要3指数を上回る大幅下落となった。S&P500の11セクターは公益、不動産、生活必需品など5セクターが上昇した一方、IT、エネルギー、一般消費財、資本財、金融など6セクターが下落した。
寄り前に発表された新規失業保険申請件数は24万9000件と予想の23万6000件を上回り、継続失業保険受給総数は187万7000件と、2021年11月以来の悪化となった。寄り後に発表された7月ISM製造業PMIも46.8と前月の48.5や予想の48.8を下回る悪化となったことでリセッション懸念が強まった。経済指標の悪化を受けて米10年債利回りは前日の4.105%から3.98%に低下。2月1日以来の4%割れとなった。
引け後の動きでは予想を上回る決算を発表したアップルが一時5%超上昇後、マイナス圏まで反落し、終値付近でもみ合い。アマゾン・ドット・コムは売上高が予想を下回ったほか、弱い見通しが嫌気され6%超下落。弱い見通しやレイオフを発表したインテルは20%安と急落した。