31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅反発。終値は前日比2.06%高の2938.75ポイントだった。深セン成分指数は3.37%高の8754.09ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9033億200万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に浮上。心理的節目の2900ポイントを回復すると、ほぼ一本調子で上げ幅を拡大した。終値は7月22日以来、およそ1週間半ぶりの高値を更新した。中国当局による追加の景気刺激策への期待が買いを誘った。中国共産党が30日開いた中央政治局会議で2024年下半期の経済政策指針を決め、「すでに確定した政策を全面実施し、前もって準備しておいた追加措置をタイムリーに打ち出す」と表明。今年の経済社会発展の目標を必ず達成すると強調した。
セクター別では、証券、医療サービス、バッテリー素材、教育が全面高となるなど、ほぼ全セクターで買いが優勢だった。
A株市場では、小売り大手の王府井集団(
600859)がストップ高。家電メーカーの海信家電集団(
000921)、海爾智家(
600690)、不動産デベロッパーの保利発展控股集団(
600048)、招商局蛇口工業区控股(
001979)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、太陽光発電関連のTCL中環新能源科技(
002129)なども大幅高。半面、4大国有銀行の中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)、中国建設銀行(
601939)、中国銀行(
601988)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)などが逆行安となった。
上海B株指数は2.22%高の237.95ポイント、深センB株指数は1.49%高の1123.39ポイント。