30日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比1.37%安の17002.91ポイントだった。中国企業指数は1.54%安の5986.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で899億7000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に下げ幅を拡大すると、心理的節目の17000ポイント付近で推移した。終値はかろうじて同節目を守ったが、4月23日以来、3カ月超ぶりの安値だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や中国製造業購買担当景気指数(PMI)の発表を31日に控えて様子見ムードは強く、中国本土市場の下落も嫌気された。一方、2024年6月中間決算などを材料に個別物色の動きが活発だった。
ハンセン指数構成銘柄では、前引け後に6月中間決算を発表した恒隆地産(
00101)が11%超下落したほか、同業の新世界発展(
00017)も連れ安した。JPモルガンが投資判断と目標株価を引き下げた中国蒙牛乳業(
02319)は6%超下落。半面、29日大引け後に6月中間決算を発表した無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が3%超上昇。ネットイース(
09999)や東方海外(
00316)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.52%安の3414.04ポイント。舜宇光学科技(
02382)や小鵬汽車(
09868)、閲文集団(
00772)が下落率上位だった。指数構成銘柄以外では、前引け後に6月中間決算を発表したスタンダード・チャータード(
02888)が5%近く上昇した。