週明け29日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比1.28%高の17238.34ポイントだった。中国企業指数は1.16%高の6080.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で847億2000万HKドル。
ハンセン指数は前場に上げ幅を広げ、一時は上昇率が2%に迫った。6月の米個人消費支出(PCE)物価指数の前年同月比伸び率が縮小し、米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げするとの見方から買いが入った。26日のNY市場でハイテク株安が一服し、地合いの改善につながったもよう。ただ、後場に入ると30−31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容を見極めたいとの気分が広がり、じりじりと上げ幅を縮小して終えた。セクター別ではエネルギー、情報技術、コングロマリットが上昇し、医療・ヘルスケアが下落した。
ハンセン指数構成銘柄では、金融株のハンセン銀行(
00011)、HSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)がそろって上昇。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は大幅に反発した。自動車販売の中升集団(
00881)と電動工具の創科実業(
00669)、石油大手のCNOOC(
00883)も高い。半面、前週末に高かった華潤ビール(
00291)が大きく売られた。スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)も下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.66%高の3466.60ポイントと続伸。ライブコマースの東方甄選(
01797)、電気自動車を手掛ける蔚来集団(
09866)と小米集団(
01810)が大幅高だった。一方、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、白物家電の海爾智家(
06690)が売られた。