週明け29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅続伸。終値は前営業日比0.03%高の2891.85ポイントだった。深セン成分指数は0.96%安の8514.65ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5859億4000万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しかった。安く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。中国景気の先行き不安や米ドル高・人民元安を受けた中国からの資金流出への懸念などが引き続き重荷となる半面、指数が約5カ月半ぶりの安値圏で推移しているとあって、値ごろ感の強まった銘柄を買い戻す動きが下値を支えた。30−31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や、31日の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)を前に、様子見気分も漂った。
セクター別では、鉄道・道路、造船が全面高となったほか、自動車サービス、自動車、航空・宇宙関連も高い。半面、風力・太陽光発電設備、バッテリー金属、バッテリー、半導体などが下げた。
A株市場では、造船大手の中国船舶重工(
601989)が大幅高。中信銀行(
601998)、中国光大銀行(
601818)、上海浦東発展銀行(
600000)、中信銀行(
601998)など銀行株の上昇が目立ったほか、家電メーカーの海信家電集団(
000921)が続伸した。半面、不動産開発の招商局蛇口工業区控股(
001979)、保利発展控股集団(
600048)、建材メーカーの北新集団建材(
000786)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)などが売られた。
上海B株指数は0.23%安の232.30ポイント、深センB株指数は0.5%安の1112.79ポイント。