週明け29日の香港市場で、中国のネット通販最大手、アリババ集団(
09988)が大幅高。株価は日本時間午後2時55分現在、前営業日比5.54%高の77.15HKドルで推移している。
同日付『格隆匯』によると、ジェフリーズは最新リポートで、アリババ集団の目標株価を112HKドルに維持した。投資判断は「買い」に設定している。中国のマクロ経済は不透明ながら、今後、アリババ集団の株価を押し上げる材料が相次ぐと予想。具体的には、顧客管理収入(CMR)と総取引額(GMV)の伸び率の差が縮小すること、8月には上場ステータスを現在の「セカンダリー」から「プライマリー」に切り替える手続きが完了し、9月には中国本土との相互取引制度「港股通」の対象銘柄に加わると期待されること、自社株買いの継続的な実施などを挙げた。
自社株買いについては、アリババ集団は2024年上期(1−6月)に106億米ドルを投じたと指摘。24年6月末時点で取締役会に権限が付与されている自社株買いの実施枠は261億米ドル残っている。