26日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに小幅反発。終値は前日比0.10%高の17021.31ポイントだった。中国企業指数は0.10%安の6010.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1046億7000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まり、朝方に上げ幅を拡大。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの見方が強まるなか、人民元の対米ドル相場の上昇が投資家心理を支えたもよう。前日のハンセン指数終値はおよそ3カ月ぶりの安値だっただけに、自律反発を狙う買いも入りやすかった。半面、前日のNY市場でハイテク株の下落が続いたことが重荷となって中盤以降は上値が重く、下げに転じる場面もあった。セクター別では素材と工業が上昇した半面、通信が下落した。
ハンセン指数構成銘柄では家電の海爾智家(
06690)が6%超高と続伸。中国当局が超長期特別国債の発行で3000億元を調達して設備更新と消費品の買い替えを後押しすると発表し、材料視された。中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)、自動車販売の中升集団(
00881)も大幅高。前日安かった新鴻基地産(
00016)、翰森製薬(
03692)も買われた。一方、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)が大幅に続落した。豚大手の万洲国際(
00288)、都市ガスの新奥能源(
02688)も安い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.66%高の3443.73ポイントと4日ぶりに反発。ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、オンライン旅行の同程旅行(
00780)、京東健康(
06618)とヘルステックの平安健康医療科技(
01833)が上昇した。半面、ライブコマースの東方甄選(
01797)が急落。オンラインゲームのネットイース(
09999)、オンライン旅行のトリップ・ドットコム(
09961)も売られた。