26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5日ぶりに反発。終値は前日比0.14%高の2890.90ポイントだった。深セン成分指数は1.45%高の8597.17ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6061億900万元だった。
上海総合指数は序盤に高くなった後、中盤はマイナス圏での推移が目立ったが、終盤に再びプラス圏に浮上して取引を終えた。米国の利下げ期待が強まっているほか、指数は前日まで4日続落し、終値で今年2月8日以来、約5カ月半ぶり安値を連日で更新した後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。ただ、週末を前に持ち高調整の売りが相場の重しとなった。セクター別では、航空・宇宙、造船など軍需関連が全面高となったほか、家電や自動車、バッテリー素材なども買われた。半面、銀行や太陽光発電設備が売られた。
A株市場では、海爾智家(
600690)や海信家電集団(
000921)、珠海格力電器(
000651)など家電メーカーが大幅高。中国当局が超長期特別国債の発行で3000億元を調達して設備更新と消費品の買い替えを後押しすると発表し、材料視された。政策による恩恵期待からウェイチャイ・パワー(
000338)や宇通客車(
600066)も高い。半面、中国農業銀行(
601288)や中国工商銀行(
601398)など銀行株のほか、上海莱士血液製品(
002252)や瀘州老窖(
000568)が売られた。
上海B株指数は0.70%高の232.84ポイント、深センB株指数は0.33%高の1118.35ポイント。