26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反発。前場終値は前日比0.17%高の17033.91ポイントだった。中国企業指数は0.07%安の6012.44ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で601億9000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まり、朝方に上げ幅を拡大。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの見方が強まるなか、人民元の対米ドル相場の上昇が投資家心理を支えたもよう。前日のハンセン指数終値はおよそ3カ月ぶりの安値だっただけに、自律反発を狙う買いも入りやすい。半面、前日のNY市場でハイテク株の下落が続いたことは重荷で、ハンセン指数は前引けにかけて前日終値を挟んでもみ合った。
個別では、保険株のAIAグループ(
01299)が反発し、相場の上昇をけん引した。家電の海爾智家(
06690)は大幅に続伸。中国当局が超長期特別国債の発行で3000億元を調達して設備更新と消費品の買い替えを後押しすると発表し、材料視された。中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)と阿里健康(
00241)、不動産管理の華潤万象生活(
01209)も買われた。一方、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)とチャイナ・モバイル(
00941)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)が大幅に続落した。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、都市ガスの新奥能源(
02688)も安い。