半導体製造装置の世界的大手、ASMPT（00522）は24日朝方、2024年7−9月期の売上高が3億7000万−4億3000万米ドルになる見通しを明らかにした。中央値では前年同期比9.9％減、前四半期（4−6月期）比では6.4％減の水準。表面実装技術（SMT）ソリューション部門の減収が響いて前四半期割れとなるとした。

　同社は、消費意欲が高まらないことで半導体ソリューション部門の主力業務の回復に予想以上の時間がかかっていると説明。また、SMTソリューション部門は当面、市況の低迷に直面し続けると見込んでいる。

　同時に発表した24年6月中間決算は純利益が前年同期比49.6％減の3億1500万HKドルと、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の4億500万HKドルを下回った。売上高は17.1％減の64億8100万HKドル（約8億2900万米ドル）。粗利益率は40.9％で、前年同期を0.67ポイント上回った。

　24年上半期の新規受注は前年同期比3.6％減の63億2000万HKドル（8億900万米ドル）。6月末時点の受注残高は64億HKドル（8億2000万米ドル）だった。

　ASMPTの株価は日本時間午後0時9分現在、前日比18.21％安の93.65HKドルで推移している。