週明け22日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比1.25%高の17635.88ポイントだった。中国企業指数は1.44%高の6253.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で934億2000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まり、前場に下げに転じる場面があったものの、ほどなく切り返すと次第に上げ幅を拡大。前週末に割り込んでいた250日移動平均線(大引け時点で17469.10ポイント)を上抜けて終えた。寄り付き前に中国人民銀行(中央銀行)が事実上の政策金利とされる最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)を前月比0.10%引き下げたと発表し、買い安心感が広がった。前週末終値は4月25日以来およそ3カ月ぶりの安値圏だったとあって、自律的反発を狙う買いが入りやすい状況だった。セクター別では情報技術と医療・ヘルスケアが買いを集めた。
ハンセン指数構成銘柄では前週末に下げたネット株のトリップ・ドットコム(
09961)、美団(
03690)、テンセント(
00700)、テック株の小米集団(
01810)、レノボグループ(
00992)が大きく買われ、相場の上昇を主導。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、翰森製薬(
03692)、京東健康(
06618)も高い。即席麺大手の康師傅控股(
00322)は大幅に反発した。半面、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、不動産管理の華潤万象生活(
01209)、本土系銀行の招商銀行(
03968)が続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.10%高の3610.71ポイントと3営業日ぶりに反発。ライブコマースの東方甄選(
01797)が8%近く上昇した。電気自動車の小鵬汽車(
09868)も高い。一方、画像認識システムのセンスタイム(
00020)が売られた。