週明け22日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前営業日比0.82%高の17560.47ポイントだった。中国企業指数は1.00%高の6226.68ポイント。メインボードの半日の売買代金は概算で536億7000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。寄り付き前に中国人民銀行(中央銀行)が事実上の政策金利とされる最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)を前月比0.10%引き下げたと発表し、好感された。前週末終値は4月25日以来およそ3カ月ぶりの安値圏だったとあって、自律的反発を狙う買いが入りやすい状況だった。人民元の対米ドル相場に下押し圧力がかかるとの懸念から序盤に一時下げに転じる場面があったが、結局は前週末に割り込んでいた250日移動平均線(前引け時点で17468.79ポイント)を回復して前場の取引を終えた。
個別では前週末に下げたネット株のトリップ・ドットコム(
09961)、美団(
03690)、テンセント(
00700)が大きく買われ、相場の上昇を主導。中国スマートフォン大手の小米集団(
01810)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)も高い。食品・飲料株の康師傅控股(
00322)と農夫山泉(
09633)は大幅に反発した。半面、前日に2024年6月中間期の業績見通しを発表した舜宇光学科技(
02382)が大幅に下落。不動産管理の華潤万象生活(
01209)、本土系銀行の招商銀行(
03968)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)も売られた。