シティグループは最新リポートで、中国共産党が15−18日に開いた第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)のテーマ株をリストアップした。3中全会は改革の全面深化と中国式現代化の推進を掲げ、実現に向けた目標達成のめどを2029年と2035年に設定したと指摘。中国指導部の高度な政策は連続性を保ち、一貫しているため、シティが推奨するセクターや銘柄に大きな変更はない。3中全会を受けた政策文書が発表され、具体的な政策や細則が来週にも明らかになると見通しだとした。『AAストックス』が19日伝えた。
シティが選定した、3中全会の政策から恩恵を受けそうな香港上場株のテーマ別リストは次の通り。
◇構造性改革テーマ(関連セクターは公益事業、通信機器、不動産、保険):中国広核電力(
01816)、龍源電力(
00916)、華潤置地(
01109)、緑城管理(
09979)、中国海外発展(
00688)、中国人寿保険(
02628)、中国人民財産保険(
02328)
◇越境貿易の障壁(関連セクターは自動車、消費財、半導体、ハードウエア、通信インフラ設備、インターネット、公共事業、送電設備):BYD(
01211)、海爾智家(
06690)、ASMPT(
00522)
◇国有企業改革(関連セクターは通信、本土系銀行、本土系保険、原材料):チャイナ・モバイル(
00941)、チャイナ・テレコム(
00728)、チャイナ・ユニコム(
00762)、中国建設銀行(
00939)、中国郵政儲蓄銀行(
01658)、中国人寿保険(
02628)、中国人民財産保険(
02328)、安徽コンチセメント(
00914)、中国建材(
03323)、華潤建材科技(
01313)、中国神華能源(
01088)、中国中煤能源(
01898)、東方電気(
01072)
◇不動産の規制緩和(関連セクターは本土系不動産、本土系銀行、本土系保険、情報技術サービスとソフトウエア):華潤置地(
01109)、緑城管理(
09979)、中国海外発展(
00688)、中国建設銀行(
00939)、中国郵政儲蓄銀行(
01658)、中国人寿保険(
02628)、中国人民財産保険(
02328)、中軟国際(
00354)
◇過剰な生産能力の問題(関連セクターは太陽光発電、原材料、半導体):中国宏橋(
01378)、中国アルミ(
02600)、洛陽モリブデン(
03993)、紫金鉱業集団(
02899)、舜宇光学科技(
02382)、アリババ集団(
09988)
◇人工老齢化(関連セクターは医療、消費):国薬控股(
01099)、農夫山泉(
09633)
◇消費(関連セクターは消費財):李寧(
02331)、海底撈国際(
06862)、海爾智家(
06690)、テンセント(
00700)、美団(
03690)
◇民営企業の重要性(関連セクターはインターネット):テンセント(
00700)、美団(
03690)、中軟国際(
00354)