2024-07-19 |
中国/政策/その他 |
|
29年までに改革完成=中国3中全会
中国共産党が北京で開いた第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)は18日、「改革のいっそうの全面深化、中国式現代化の推進に関する決定」を承認して閉幕した。改革のいっそうの全面深化の目標は、中国の特色ある社会主義制度の改善・発展を継続し、国家統治体系と統治能力の現代化を推進することにあるとした。2035年までに社会主義現代化を基本的に実現させる。「今回決定した改革任務は中華人民共和国成立80周年の2029年までに完成する」と表明した。
同会議は、質の高い発展を社会主義現代化国家の全面建設に向けた主要任務に位置付けた。新たな発展の原動力と優位を作り上げるため、実体経済とデジタル経済の融合促進、サービス業を発展させる制度の改善、産業チェーンの強度と安全レベルの向上を進める。また、財政・税制、金融などの重点分野の改革を推進し、マクロ政策の方向性を一致させるマクロ調整制度体系の改善が必須だとした。
会議はさらに、今年の経済社会発展目標は必ず達成すると強調。積極的に国内需要を拡大し、各地方の実情に応じて「新質生産力」を発展させ、貿易拡大の新たな原動力を育成し、グリーン低炭素発展を実現するとした。また、不動産、地方政府債務、中小金融機関などの重点分野のリスクを防止・解消する各種措置の実行を表明した。
このほか経済政策について、都市と農村の共同発展に向けた新型工業化・新型都市化・農村全面振興の整備、対外開放の基本国策の堅持と高品質な「一帯一路」制度の構築なども掲げた。