中泰金融国際の顔招駿アナリストはこのほど、2024年下期のハンセン指数目標値を19900ポイントに設定した。楽観シナリオで21200ポイント、悲観シナリオで16900ポイントにそれぞれ設定している。ハンセン指数は比較的低い水準にあり、上場企業による自社株買いや株主還元の強化などで上昇余地があると指摘。指数はもみ合いながら上昇すると予想した。『香港01』が18日伝えた。

　戦略面では、マクロ経済が低迷するなか、高配当のエネルギーや通信、公益などの国有企業株は攻守ともに備えていると評価。また、利益見通しが安定しており、株主還元が期待されるIT大手企業のほか、半導体やコンシューマーエレクトロニクス、非鉄金属や銅鉱の資源株などをピックアップした。

　個別では、テンセント（00700）、ASMPT（00522）、紫金鉱業集団（02899）、東方電気（01072）、チャイナ・ユニコム（00762）、BYDエレクトロニック（00285）、華能国際電力（00902）、翰森製薬（03692）、中国建築国際（03311）、BYD（01211）の10銘柄を下期の推薦銘柄としてピックアップした。