17日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに小幅反発。終値は前日比0.06%高の17739.41ポイントだった。中国企業指数は0.30%安の6297.49ポイント。メインボードの売買代金は概算で1049億5000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んで一進一退。後場に入るとおおむね高く推移したが、10日移動平均線(大引け時点で17795.59ポイント)付近では伸び悩んだ。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの見方が強まり、米長期金利の低下を好感した買いが相場を支えた。ただ、原油先物相場の下落を受けて関連銘柄が売られ、相場の重荷だった。セクター別では医療・ヘルスケアと必需消費財、不動産・建設が上昇した半面、エネルギー、素材、通信が下落した。
ハンセン指数構成銘柄では医薬品関連の上昇が目立ち、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)と京東健康(
06618)、製薬の翰森製薬(
03692)と中国生物製薬(
01177)、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が高い。スポーツ用品の李寧(
02331)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、電動工具の創科実業(
00669)は大幅に反発した。半面、石油株のペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって下落。前日高かったBYDエレクトロニック(
00285)と紫金鉱業集団(
02899)も売られた。アルミメーカーの中国宏橋(
01378)は続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.50%高の3640.88 ポイントと3日ぶりに反発。ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)が9.6%高と続伸した。電気自動車を手掛ける蔚来集団(
09866)、小鵬汽車(
09868)、小米集団(
01810)、理想汽車(
02015)も買われた。一方、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)とSMIC(
00981)が安い。