交銀国際は最新リポートで、中国の動画プラットフォーム、ビリビリ（09626）の目標株価をこれまでの132HKドルから155HKドルに引き上げた。新作ゲームが予想以上に好評だとして、2024年4−6月期の予想売上高を1％上方修正し、前年同期比16％増の61億元とした。増収効果と広告売上高が全体に占める比率の上昇を理由に、粗利益率が前年同期と前四半期をそれぞれ6ポイント、1ポイント上回る29％に改善すると見込む。『AAストックス』が17日伝えた。

　交銀国際は、ビリビリが開発したシミュレーションゲーム「三国：謀定天下」が人気を博し、24年の収入が予想から上振れするとみている。2024−25年のゲーム収入をそれぞれ前年同期比34％増の54億元、23％増の67億元に上方修正。「三国：謀定天下」がゲーム収入全体に占める比率が24年に26％、25年には43％に達するとの予測を示した。

　ゲーム収入の予想修正に伴い、交銀国際は2024−25年の予想売上高をそれぞれ5％、8％上方修正した。マーケティングの拡大が売上高の増加を一部相殺するものの、7−9月期の黒字転換見通しは維持し、25年通期の予想利益を小幅に引き上げた。

　ビリビリの株価は日本時間午後4時21分現在、前日比0.94％安の125.80HKドルで推移している。