2024-07-17 |
香港/業界動向/通信用機器 |
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24年4−6月期の世界スマホ出荷6.5%増、小米集団のシェア拡大=IDC
米調査会社IDCが15日発表した2024年4−6月期(第2四半期)の世界スマートフォン出荷台数(速報値)は、前年同期比6.5%増の2億8540万台だった。4四半期連続で前年を上回った。IDCは市場成長の要因として平均販売価格(ASP)の上昇と生成人工知能(AI)スマホを挙げた。生成AIスマホは24年通期で2億3400万台を出荷し、市場シェアが19%に達するとの予測を示した。
メーカー別ランキングについて、IDCは上位5社がそろって前年同期比で出荷量を伸ばしたものの、競争は激化しており、価格帯別にブランドが二極化しつつあるとの見方を示した。「韓国サムスンと米アップルが高性能化トレンドを追い風にそれぞれ首位、2位を維持した一方、3−5位に入った小米集団(
01810)など中国3社は、シェア拡大を狙ってローエンド市場への出荷を増やした。結果として、ミッドレンジの製品がシェアを落とした」とIDCの調査担当者は述べた。
上位2社の出荷量はサムスンが5390万台で前年同期比0.7%増、アップルが4520万台で1.5%増。そろって小幅な伸びにとどまり、市場シェアはそれぞれ18.9%、15.8%に縮小した。一方、3位の小米集団は27.4%増の4230万台を出荷。市場シェアを前年同期の12.4%から14.8%に拡大した。4位のvivoは21.9%増の2590万台(市場シェアは9.1%)、5位のOPPOは1.8%増の2580万台(市場シェアは9.0%)だった。