2024-07-17 |
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NY市況(16日):ダウ742米ドル高と連日最高値を更新、ラッセル2000は3.50%高
16日のNY株式相場は続伸。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が高まる中、この日発表された米6月小売売上高が予想を上回る強い結果となったことで米国経済のソフトランディング期待も高まった。年初からの相場上昇をけん引してきたエヌビディアなどのハイテク・ジャイアントが利益確定売りに押された一方、景気敏感株や小型株が幅広く上昇した。
ダウ平均は終盤に777米ドル高まで上昇し、742.76米ドル高(+1.85%)と大幅に5日続伸して終了。3日連続で取引時間中の史上最高値を更新し、終値でも前日に続いて最高値を更新。上昇率は昨年6月2日以来の大きさとなった。S&P500も0.64%高と3日続伸し、取引時間中と終値の最高値を更新。一方、ハイテク株主体のナスダック総合も0.20%高と3日続伸したが、上昇率は限定的だった。
小型株指数のラッセル2000は3.50%高と大幅に5日続伸し、5日間で11.54%高となった。ダウ平均採用銘柄は予想を上回る決算を発表したユナイテッドヘルスが6.50%高となり、1銘柄でダウ平均を220米ドル余り押し上げたほか、キャタピラーが4.28%高、ボーイングが3.87%高となり、ホーム・デポ、マクドナルド、ゴールドマン・サックス、ナイキなども2%超上昇した。
S&P500の11セクターは資本財、素材、一般消費財、ヘルスケア、金融など9セクターが上昇し、コミュニケーション、ITの2セクターが下落した。
寄り前に発表された6月小売売上高は前月比で0.3%のマイナス予想に反して横ばいとなり、5月分も+0.1%から+0.3%に上方修正された。自動車を除く小売売上高は前月比横ばい予想に反して+0.4%となり、5月分も-0.1%から+0.1%に上方修正された。小売売上高が強い結果となったものの、米10年債利回りは前日の4.229%から4.160%に低下。CMEのフェドウォッチ・ツールの9月利下げ確率は100%となり、年内2回の利下げ確率も前日の96%から99%に上昇した。