12日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比2.59%高の18293.38ポイントだった。中国企業指数は2.52%高の6532.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で1194億3000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の18000ポイントを回復。米長期金利の低下を受けた買いが入り、じりじりと上げ幅を拡大。大引けにかけて伸び悩んだものの、終値ベースで6月20日以来およそ3週間ぶりの高値を付けた。11日発表の米6月消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げするとの観測が広がった。前場に発表された中国の6月の貿易統計で、米ドル建て輸出が市場予想から上振れしたことも投資家心理を支えたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では不動産株が大きく買われ、龍湖集団(
00960)、恒基兆業地産(
00012)、Link REIT(
00823)、新鴻基地産(
00016)、長江実業集団(
01113)、恒隆地産(
00101)、華潤置地(
01109)、華潤万象生活(
01209)が大幅高となった。電動工具の創科実業(
00669)、スポーツ用品の李寧(
02331)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)は続伸。海外市場でのセカンダリー上場を検討していると前日大引け後に発表した長江インフラ(
01038)も高い。一方、前日買われた中国宏橋(
01378)が3%超下げた。電力大手の華潤電力控股(
00836)と海運大手の東方海外(
00316)は続落。パソコン大手のレノボグループ(
00992)も売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.32%高の3787.08ポイントと続伸。ネット株の美団(
03690)とJDドットコム(
09618)、電気自動車の小鵬汽車(
09868)、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)が4%超上昇した。半面、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)が下落した。