12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続伸。終値は前日比0.03%高の2971.30ポイントだった。深セン成分指数は0.18%安の8854.08ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6869億9800万元だった。
上海総合指数は方向感を欠き、中盤はマイナス圏に沈んだが、終盤に再びプラス圏に浮上すると、終値は3日以来1週間超ぶりの高値を連日で更新した。米物価統計を受けて利下げ期待が高まっているものの、中国では景気の先行き不透明感が強い中、15日に国内総生産(GDP)など主要経済指標が発表されるとあって、様子見ムードが広がり、相場の重しとなった。セクター別では、銀行と保険が全面高となったほか、不動産サービスや自動車なども買われた。半面、石炭や教育、採掘などが売られた。
A株市場では、2024年6月中間決算で増益となる見通しを発表した北京燕京ビール(
000729)や北方華創科技集団(
002371)が買われたほか、保利発展控股集団(
600048)や万華化学集団(
600309)も高かった。半面、実質支配者が中国当局に拘束されたと明らかにした浙江水晶光電科技(
002273)が売られたほか、富士康工業互聯網(
601138)や宇通客車(
600066)も安かった。
上海B株指数は0.21%安の233.61ポイント、深センB株指数は0.31%高の1133.19ポイント。