シティグループは最新リポートで、中国のネット通販大手、JDドットコム(
09618)の米国預託株式(ADS)の目標株価をこれまでの43米ドルから42米ドルに引き下げた。ただ、利益見通しの改善やバリュエーションが高くないことを踏まえて投資判断は「買い」を維持した。『AAストックス』が12日伝えた。
シティは、JDドットコムの2024年4−6月期の売上高予想を5%引き下げた一方、非GAAPベースの純利益予想を27%上方修正。6月に実施されたネット通販の大型セール「618」での販売が予想を下振れたものの、販売促進の補助金などが比較的に低い水準にとどまったことが利益成長を支えると予想。また、2024−26年の売上高予想をそれぞれ1.7%、1.7%、1.8%下方修正した一方、非GAAPベースの純利益予想を9.2%、1.9%、2.3%上方修正した。
JDドットコムの24年4−6月期売上高は前年同期比0.8%増の2903億元、GAAPベースの純利益は95億元と予想。市場コンセンサス予想はそれぞれ6.3%増の3060億元、86億元。24年7−9月期については売上高が4.6%増の2590億元、非GAAPベースの純利益が115億元を見込む。