11日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比2.06%高の17832.33ポイントだった。中国企業指数は1.93%高の6371.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で1003億7000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付くと、もみ合いながら上げ幅を拡大した。パウエルFRB議長の議会証言を受けて、米利下げ期待が強まったことを好感。中国証券監督管理委員会(CSRC)による空売りの抑制の強化を受けて本土市場が上昇したことも地合いの改善につながった。前場は17800ポイント付近で伸び悩んだが、後場に入ると一段高となり、この日の高値圏で引けた。
ハンセン指数構成銘柄では、新興自動車メーカーの理想汽車(
02015)、自動車ディーラーの中升集団(
00881)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が大幅高。アジアを拠点とする生保大手のAIAグループ(
01299)や、大型ネット株のアリババ集団(
09988)などが買われ、指数を押し上げた。半面、電力大手の華潤電力控股(
00836)、飲料メーカーの農夫山泉(
09633)、海運の東方海外(
00316)などが下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.67%高の3696.49ポイントと大幅反発。小鵬汽車(
09868)、理想汽車、蔚来集団(
09866)、舜宇光学科技(
02382)が上昇率上位。下落は金蝶国際ソフト(
00268)の1銘柄のみだった。
このほかでは、2024年6月中間決算で少数株主持ち分を含めた純利益が前年同期の2200万元から約400−500%増加する見通しを発表した中国の携帯端末部品メーカー、Qテクノロジー(
01478)が24.13%高と急伸した。