11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比1.06%高の2970.39ポイントだった。深セン成分指数は1.99%高の8870.36ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7870億1600万元だった。
上海総合指数は終日プラス圏で堅調に推移し、終値は3日以来、約1週間ぶり高値だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて米利下げ期待が高まっているほか、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも広がった。また、中国証券監督管理委員会(CSRC)が空売りの抑制を強化したことも好感された。セクター別では、自動車サービスやバッテリー素材、医療サービスが全面高となるなど、幅広いセクターで買いが優勢だった。半面、銀行が売られた。
A株市場では、浙江水晶光電科技(
002273)や広聯達科技(
002410)が大幅高となったほか、福建龍浄環保(
600388)や中国旅遊集団中免(
601888)の上昇も目立った。2024年6月中間決算で純利益が最大3倍となる見通しを発表した中国船舶重工(
601989)も高い。半面、東阿阿膠(
000423)や分衆伝媒信息技術(
002027)、中国太平洋保険(
601601)が売られた。
上海B株指数は1.07%高の234.10ポイント、深センB株指数は0.78%高の1129.70ポイント。