11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。前場終値は前日比1.54%高の17740.44ポイントだった。中国企業指数は1.44%高の6341.35ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で539億9000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付くと、終始プラス圏でもみ合った。パウエルFRB議長の議会証言を受けて、米利下げ期待が強まったことを好感。中国証券監督管理委員会(CSRC)による空売りの抑制の強化を受けて本土市場が上昇したことも地合いの改善につながった。もっとも、17800ポイントに近づく水準では伸び悩んだ。週内に中国の金融統計と貿易統計、6月の米国の物価統計が相次いで発表されることから、様子見気分も上値を抑えたもよう。
セクター別では、新興自動車メーカーの理想汽車(
02015)、自動車ディーラーの中升集団(
00881)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、ビール大手の華潤ビール(
00291)などが大幅高。アジアを拠点とする生保大手のAIAグループ(
01299)が買われ、指数を押し上げた。半面、電力大手の華潤電力控股(
00836)、飲料メーカーの農夫山泉(
09633)が安い。