2024-07-11 |
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NY市況(10日):ダウ429米ドル高と3日ぶり反発、S&P500とナスダックが連日で高値更新
10日のNY株式相場は上昇。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による議会証言を受けて年内の利下げ期待が高まる中、台湾セミコンダクター(TSMC)の4-6月期売上高が予想を上回ったことを受けて半導体株が上昇したことが相場をけん引した。
ダウ平均はもみ合ってスタートしたが、終盤に444米ドル高まで上昇し、429.39米ドル高(+1.09%)と3日ぶりに大幅反発して終了。S&P500も1.02%高の5633.91ポイントと7日続伸して終了し、初めて5600ポイントを上回った。ハイテク株主体のナスダック総合も1.18%高と7日続伸。S&P500、ナスダック総合はともに取引時間中の史上最高値を更新し、終値ではS&P500が今年37回目、ナスダック総合が27回目の最高値更新となった。
半導体株は4-6月期の売上高が予想を上回ったTSMC(ADR)が3.54%高となり、アドバンスト・マイクロ・デバイセズとエヌビディアもそれぞれ3.87%高、2.69%高。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.69%高と反発し、史上最高値を更新した。S&P500の業種別指数はITの1.63%高を筆頭に全11セクターが上昇した。
パウエルFRB議長は前日の米上院に続いて米下院金融サービス委員会で議会証言を行い、高金利政策長期化による景気や雇用へのリスクを繰り返した。米10年債利回りは前日の4.300%から4.284%に低下し、CMEのフェドウォッチ・ツールの年内2回の利下げ確率は1週間前の70%から75%に上昇した。
翌木曜日は米6月消費者物価指数(CPI)が発表され、金曜日には米6月生産者物価指数(PPI)が発表予定で、週後半は物価動向に注目が集まる。