10日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前日比0.29%安の17471.67ポイントだった。中国企業指数は0.39%安の6251.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で1023億3000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米ハイテク株高を受けて高く始まった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の9日の米議会証言を手掛かりに、利下げが9月にも実施されるとの見方が広がった。ただ、寄り付き後に中国国家統計局が発表した6月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、中国の景気不安が重荷となった。同指数は後場に入って下げに転じ、終値ベースで4月25日以来およそ2カ月半ぶりの安値を3日連続で更新した。セクター別では素材とエネルギーが大きく下げた半面、必需消費財が上げた。
ハンセン指数構成銘柄ではエネルギー資源株の中国神華能源(
01088)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)がそろって続落。アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)は反落。電力大手の華潤電力控股(
00836)も安い。半面、百度(
09888)が北京市の自動運転車支援策を材料に大きく買われ、10%超上昇。飲料メーカーの農夫山泉(
09633)、バドワイザーAPAC(
01876)、華潤ビール(
00291)、保険大手の中国人寿保険(
02628)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.01%安の3600.49ポイントと小幅に反落。オンラインゲームのネットイース(
09999)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)が大幅安だった。電気自動車をメーカーは理想汽車(
02015)と小米集団(
01810)が下落の半面、小鵬汽車(
09868)が上昇。ライブコマースの東方甄選(
01797)は5営業日ぶりに反発した。