10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.68%安の2939.36ポイントだった。深セン成分指数は0.1%安の8697.22ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6775億9700万元だった。
上海総合指数は安く寄り付くと、もみ合いながら下げ幅を拡大した。寄り付きとほぼ同時に発表された中国の6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.2%上昇となり、上昇率が市場予想の0.4%を下回り、前月の0.3%から0.1ポイント低下した。中国の景気不安への懸念が重荷となるなか、金融統計や貿易統計の発表も週内に控え、投資家はリスクを取りにくかった。
セクター別では、石炭と教育が全面安。電力、不動産サービス、採掘なども売られた。半面、バッテリー素材、自動車、自動車部品などが上昇した。
A株市場では、アルミ大手の中国アルミ(
601600)、映画館運営の万達電影(
002739)、教育関連の中公教育科技(
002607)、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)などが大幅安。2024年6月中間決算の減益見通しを発表した中国神華能源(
601088)、赤字拡大見通しを発表した東江環保(
002672)も下げがきつい。一方、自動車部品メーカーの恵州市徳賽西威汽車電子(
002920)、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)と上海汽車集団(
600104)、太陽光発電関連の隆基緑能科技(
601012)、TCL中環新能源科技(
002129)などが買いを集めた。
上海B株指数は0.18%高の231.63ポイント、深センB株指数は0.01%安の1121.00ポイントだった。