ゴールドマン・サックスは最新リポートで、中国の大手光学部品メーカー、舜宇光学科技(
02382)の投資判断を「中立」、向こう12カ月の目標株価を60HKドルに据え置いた。舜宇光学科技が発表した6月の携帯端末用レンズセット、携帯端末用カメラモジュール、車載レンズセットの出荷量はいずれもおおむね予想と一致したとの見方を示した。『信報』が10日伝えた。
ゴールドマンは、舜宇光学科技の携帯端末用レンズセット事業に対する慎重な見方を維持し、製品構成のグレードアップはピークアウトしたとした。一方、車載レンズセットの先行きをやや楽観。2024−26年の全体の粗利益率は17−18%で安定的に推移すると予想した。
目標株価の60HKドルは25年予想PER22倍に相当する。ヒストリカル平均の26倍を下回る水準に設定したことについて、向こう数年は競争の激化で粗利益率に下押し圧力のかかる懸念があるためと説明。一方、懸念材料はおおむね株価に織り込まれたため、株価の下落余地は限られるとした。
舜宇光学科技の株価は日本時間午後3時5分現在、前日比0.11%高の46.55HKドルで推移している。