10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.27%高の17570.70ポイントだった。中国企業指数は0.26%高の6291.68ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で577億7000万HKドル。
ハンセン指数は高くスタート。前日の米ハイテク株高が投資家心理を支えた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の9日の米議会証言を受け、利下げが9月にも実施されるとの観測が強まった。ただ、一時は10日移動平均(前引け時点で17771.86ポイント)に迫ったものの、その後はじりじりと上げ幅を縮めた。寄り付き後に発表された中国の6月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、中国景気の先行き不透明感が改めて意識されたもよう。
個別ではネット株の上昇が目立ち、百度(
09888)が11%近く上昇したほか、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)が買われた。食品・飲料株の農夫山泉(
09633)と華潤ビール(
00291)は大幅に続伸。金融株のAIAグループ(
01299)、中国人寿保険(
02628)、招商銀行(
03968)の上昇も指数を押し上げた。一方、エネルギー資源株の中国神華能源(
01088)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)がそろって下落。不動産開発の華潤置地(
01109)、電力大手の華潤電力控股(
00836)も大幅安だった。